《訪問:2018年09月》
中通島北部にある有川の居酒屋の女将さんが、イチオシだと言っていたのがこの桐教会です。
歴史ある教会建築ではありませんが、ロケーションが良いと聞いていましたが、その通りでしたね。
入江の奥の高台に佇む、白い壁とオレンジの屋根。
天気が良ければなぁ。
車で教会裏の駐車場まで登れます。
中央は、慶應元(1865)年、15歳の時に大浦天主堂のプチジャン神父の下に赴き、五島に1,000名以上のキリシタンがいることを告げたガスパル与作。桐の浦の出身です。
ガスパル与作は、慶應3(1867)年、伝道師として五島に戻って、キリスト教の司祭が渡来していることを島の人々に伝えました。これをきっかけに各地の代表が長崎に渡るなどし、更には鯛ノ浦出身で頭ヶ島で活動したドミンゴ森松次郎の伝道師教育などによって、キリシタン復活が進みました。
右手は、ガスパル与作の父のパウロ善七。
明治元(1868)年、明治政府は「五榜の掲示」によりキリスト教禁止を布告。
長崎での浦上四番崩れといわれるキリシタン弾圧が起こり、五島でも五島崩れと言われるキリシタンへの迫害が各地で起こりました。
その迫害の中、人々を励まし、迫害に耐えて信仰を全うしたそうです。
像は、桟木攻めの拷問にあいながら、祈り続けている姿。
左手は、ミカエル清川沢次郎。
伝道師として活動し、約300人を洗礼に導いたそうです。
そして、教会前から見た入江。
透明で静かな入江はとても綺麗です。
陽が射していたらもっと綺麗でしょうね。
再訪したい教会のひとつです。