《訪問:2016年5月・6月》
中山道の61番目の宿場町「醒井宿」。
宿場の一番奥には、梅花藻の記事でもご紹介した「居醒の清水」。
日本書紀の記述では、景行天皇のころ、伊吹山に大蛇が棲みつき、旅人に害をなしていたそうです。
そこで、景行天皇は日本武尊に大蛇を退治するよう命ぜられました。
日本武尊は剣で斬り伏せて大蛇を退治しましたが、大蛇の猛毒に苦しめられます。
やっとのことでここの清水に辿り着き、清水で体を冷やすと、不思議と高熱も苦しみもとれ、体の調子も爽やかになったそうです。
そのため、この清水を「居醒の清水」と呼ぶようになったんですって。
清水からの湧水が流れるのが地蔵川。
水が湧き出している場所のすぐ隣には日本武尊の像。
その前には、「腰掛石」と「鞍掛石」。
ここで日本武尊が体を冷やしたということですかね?
少し進むと「地蔵堂」。
川の名の由来の、伝教大師 最澄ゆかりのお地蔵さんが祀られています。
「米原市醒井宿資料館」。
宿場で問屋を営んでいた川口家の旧宅です。
別の水源からの合流点に「十王」の碑。
平安中期に、天台宗の高僧 浄蔵法師が開いた水源と伝わります。
法師の名ではなく、近くにあった十王堂にちなみ、十王水と呼ばれています。
駅の方に向かう途中。
こちらも米原市醒井宿資料館。
旧醒井郵便局です。
醒井宿の中には車を停めるスペースがありません。
(お店の駐車場はありますけど。)
醒ヶ井駅のすぐ隣にある「水の宿駅」の駐車場に車は停めて歩くのが一番ですね。
【居醒の清水・地蔵川】
緯度経度で指定
【醒井水の宿駅】
滋賀県米原市醒井688-10