《訪問:2011年1月》
足守藩出身の歴史上有名な人物といえば、やはり緒方洪庵でしょう。
文化7年(1810年)に、足守藩士 佐伯惟因の三男として、足守で生まれました。
緒方洪庵は、十五歳の時、大阪の蘭方医 中天游の下で蘭学を始め、文政13年(1830年) 二十歳の時に江戸に下り坪井信道の蘭学塾に入り、更に宇田川玄真にも学びました。
また、天保7年(1836年)には長崎に遊学し、オランダ商館長などから医学や西洋事情を学んだといいます。
そして、天保9年(1838年)、医業の傍ら蘭塾の「適塾」を大坂に開きました。
塾を開いていた25年間の入門生はおよそ3,000人。
主な門下生には、大村益次郎(第4代塾頭)、福沢諭吉(第10代塾頭)、大鳥圭介、橋本左内などがいます。
近代日本形成に大きな影響を与えていますよね。
生誕地の奥に走る国道429号のトンネルは「洪庵トンネル」と命名されています。
足守の街中にある「乗典寺」。
緒方洪庵の両親や先祖のお墓があり、緒方洪庵の位牌も祀っているそうです。
【緒方洪庵生誕地】
緯度経度で指定
【乗典寺(佐伯家墓所)】
緯度経度で指定