《訪問:2016年5月》
世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産のひとつ「寺山炭窯跡」。
その駐車場である「寺山ふれあい公園」の駐車場から市街地へ1㎞ほど戻ったところに、桜島・錦江湾ジオ・パークの看板があります。
「原五社神社」。
神社がジオ・パーク?
不思議に思って立ち寄ってみると、へぇ~☆
この「原五社神社」、鹿児島にふたつあります。
ひとつはここ上之原。
そして、もうひとつは埋没鳥居で有名な桜島の黒神地区。
埋没鳥居は、大正時代の大噴火で火山灰に埋もれましたが、その前の安永の大噴火でも大量の軽石や溶岩が集落を襲ったため、一部の村人は黒神を離れ、ここ上之原に移住しました。
そして、移住した村人は故郷から神様を迎え、同じ名の「原五社神社」が建立したそうです。
神社の前の道から見える桜島は、息を飲むような美しさ。
私が見たさまざまな桜島の中でも、最も美しい姿ですね。
移住した村人は、故郷のある桜島がとても美しく見えるこの地を選んだんじゃないかと思ってしまいます。
目の前に見える桜島を見ながら、離れてきた故郷を偲んでいたんでしょうね。
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