《訪問:2016年02月ほか》
最初に造られたのは、1658年といいますから、ようやく全国的にみて戦国の風が抜け出してきたころなんでしょうか。
中国江西省の景勝地「竜虎山仙巌」の名をとって名付けられました。
朱色が鮮やかな「錫門」。
先にご紹介した正門は明治28年の築造。
江戸時代はこの錫門が正門だったそうです。
その名の通り、屋根は錫で葺かれているそうです。
庭園の真ん中には、他を圧する松の巨木。
樹齢350年の、「ヤクタネゴヨウ」です。
漢字で書くと、「屋久種子五葉」。
屋久島と種子島に自生する五葉松ってことですね。
カタカナで見た時は、どこで切るんだろって思いました。(笑)
環境省の絶滅危惧種に指定されているそうです。
江戸時代初期に琉球王国から薩摩藩に贈られたと言われています。
床に「塼」が敷き詰められたこの建物で、かつて勝海舟が島津斉彬公と対面したそうです。
3文字で11mもあるそうですが、1814年に島津斉興公が刻ませたもの。
延べ3,900人が3ヶ月かけて刻んだんですって。
「足場は?」と気になるところですが、杉や竹で組んだんですって。
安全帯も無い時代、よく無事に終わったものです。
通常、この辺りまで見て帰られる方も多いですが、仙巌園、まだまだ奥が深いです。
また、おいおいご紹介しますね。
【関連記事】
・名勝 仙巌園②(御殿/鹿児島県鹿児島市)